ふつうの人に、何ができる?

四季に寄り添った暮らしがしたい*フツウの会社員だった私が、新しいことをやってみた記録や、日常のことを綴ります

元補聴器販売員が教える!ライブ難聴の怖さ。

夏だ!フェスの季節がやってきた!

 

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 ※画像は夏をイメージした写真。難聴とは関係ありません。

こんばんは、がーなです。

 

書きたいことは沢山あるのですが、これからのシーズンに役立ちそうな情報をとりあえずチョイス。

 

今回は、

元補聴器販売員が教える!ライブ難聴の怖さ。

というタイトルをつけてますが、そこまで大袈裟なことが言いたいのではなく、まとめたら「耳は大事にしましょうねー」くらいの内容です。

 

あくまでも私は医師ではないので、そういう可能性もあるんだなーふむふむ…くらいの心算で読んでいただきたいです。

 《目次》

 

ライブ難聴とは

皆さんは、ライブ難聴って聞いたことありますか?

 

ライブ・フェスに行ったことのある方なら、一度は体験しているのではないでしょうか。

 

楽しいライブが終わった後、

「え?なんか耳きこえにくい」

という状態。

 

そのうち治るんですが、稀になかなか聴力が回復しない方もいらっしゃるようです。

 

必ずしもそうとは限らないのですが、

耳は一度衰えると元に戻りにくい場所です。

 

ですから、異常を感じたら1日でも、1分1秒でも早く病院へ行きましょう。早ければ早いほど回復できる見込みも残ってますので。

 

そして、ライブ後にすぐ耳が回復した場合でも耳はなるべくいたわってあげてほしい。

 

 なぜなら「耳は消耗品」だから。

 

補聴器を買いに来られる比較的若いお客様(30〜40代)は、先天性難聴の方を除けば「鉄工所」「トンネル工事」「自衛隊」という爆音がなる場所で仕事をしている方が多いというのが事実。

 

耳を痛める環境にいれば、高齢者になる前に難聴になる可能性は高いのです。

 

ちなみに何もしなくても年齢とともに聴力は落ちてしまいます。

 

難聴について、詳しく書いた記事はこちら⇩

 

ghanabun.hatenablog.com

 

ライブ難聴対策

 でも、やっぱりフェスに行かないなんて無理!!!!

 

という方にも安心。

 

今はこのような「ライブ用耳栓」という便利なものもあるので、心配な方は使ってみては…?

 

というか、元補聴器販売員の立場から申すと「絶対つけた方がいい」

 

備えあれば憂いなし。

 

 

 

CRESCENDO 耳栓 ライブ用 イヤープロテクター Music

CRESCENDO 耳栓 ライブ用 イヤープロテクター Music

 

 

 

ちなみに、私は心配だったので(w

フェスやライブにこちらをつけていきました!

 

この耳栓、アリとナシでは耳への負担のかかり方が全然違うなと感じました。スピーカー前で聴く場合は、耳を痛める可能性が高いので必ずつけていた方がいいと思います。

 

使った感じ、せっかくの音楽が聴きにくい!なんてことは全くありませんでした。

 

多少の耳閉塞感はありますが、装着しても隣の人とも何とか会話できるレベルではあるので、耳のためには使った方がいいなと感じました。

 

耳をできるだけ長く健康な状態を保ち、 40代以上になっても良い音で音楽を楽しみたいなら、若いうちに耳を酷使しない道を選択しましょう!

 

それでは…!

 

 

 

元補聴器販売員が教える!他人事じゃない!難聴と補聴器。

こんばんは、がーなです。

 

今現在ニートなわけですが、以前補聴器専門商社に勤めておりました。

 

難聴に関してはまだまだ世の中に認知されてないなー、勘違いされてるなーと感じることが多かったので、忘れないうちに。

 《目次》

 

 

難聴について

 

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まず、歳をとればほとんどの人が軽度難聴くらいにはなると思います。

 

一時期流行ったモスキート音ってご存知でしょうか。

 

子供には聞こえて大人には聞こえない音

あれは単純に、年齢とともに聴力の高域が下り、聞こえなくなっただけです。

 

つまり、生まれた時と比べたら誰でも聴力は低下してきています。

 

そのスピードが人によって違う為、軽度難聴の人もいれば高度難聴の人もいる、といった感じです。

 

なぜ高域から下がるのか、
難しく説明してもわからないので(というか難しく言うのが難しいw

 

簡単に言うと、
耳を酷使していくと高域~中域~低域という順番で細胞が傷ついていき使い物にならなくなるから(一度傷ついたら戻ることはない)。

 

イマドキの若者は、
通勤・通学はイヤホンガンガン、ライブ参戦、車のBGMは爆音

…どう考えても耳を酷使しすぎです。


つまり、いまの高齢者と比較すると難聴になるスピードは早いと考えられます。親世代の年齢の頃には既に補聴器必須なのではないでしょうか。

 

事実、今まで何百何千人難聴の方を見てきましたが、職業をきくと

 

  • 鉄工場
  • 機織り場
  • トンネル工事

 

など、常に大きな音が鳴っている場所で勤められていた方が多いです。

 

若者の皆様、
イヤホン、ほんとに危険です。

 

そしてもう一度言います。
一度傷ついた聴力に関する細胞は元には戻らない可能性が高いです。

 

ちなみに、突発性難聴の場合は即治療で回復が期待できますが、放置するとそのままになる方が多いです。

 

伝音性難聴の場合も、治療で回復が期待できます。

 

あとは耳の中に巨大な耳垢があって聞こえないだけの場合もありますね。

 


そして、医師から治療ではもう回復しないと言われたら、

 

‥‥補聴器の出番です。

 

 

 

 

補聴器について 

補聴器をつけた難聴の方との会話方法

 

今まで大きな声を出して会話をしていたご家族の方、お疲れ様でした。

補聴器を入れることで大きな声は必要なくなります。というか

大きな声を出して話されると逆に聞き取れないです!!!

音が割れてしまうので、大きな声ではなく文節ごとに区切って、顔見ながらお話して下さい。

そうすると、今まで会話が難しかった方とでも、お話が出来るようになります。100%は無理ですが。

 

補聴器を入れたら絶対に聞こえる、は間違い

勿論、補聴器で音は入ってくるようになります。

ですが、人間には聴力とは別に、語音弁別能というものがあります。

言葉を聞き取る、理解する力ですね。

こちらの能力が下がってしまうと、補聴器を入れても音が入ってくるだけで発音がわからないという状況になります。

これをよく、
補聴器を入れても何も聞こえないじゃないか!!高い金払ったのに!!と補聴器のせいにする方がいらっしゃいますが、

 

…いや、あなたの語音弁別能が下がっているせいですから。

 

と補聴器屋さんは言えないんですよ。
言いたいけど医師じゃないから言ったらダメなんですよ。

でも補聴器入れなかったらもっと危ないですよ。後ろから車が近づいてきてもわからないでしょ?

 

…という話です。

ちなみに語音弁別能が50%以下だと、厳しいなぁ‥という感じです。
50%切るのは大体高齢の方です。現役世代で難聴になった、という方は割と語音弁別能は高い数値なので補聴器の効果が出やすいです。

 

補聴器から雑音がする、は間違い

 

よく「補聴器なんて雑音がするから買わなければよかった」と仰る方がいます。

それは、
雑音ではなく、日常で鳴っている音です。

難聴になると小さい音から聞こえなくなりますよね。

例えば、

  • 換気扇・空調の音
  • 新聞をめくる紙の音
  • 水道の水が流れる
  • スリッパで歩いている時の音  

私たちが生活している環境は、常に何かの音がしています。

どんなに静かな場所でも40dBくらいの音は出ています。
今は騒音計のアプリもあるので気になる方はダウンロードして自分の部屋で測定してみて下さい。

健常者はそれが当たり前なので、雑音とは思いません。

しかし難聴者は、そのような小さな音は既に聞こえていないので、聞こえないことが当たり前になっています。

補聴器を入れることで、今まで聞こえなかったそのような小さな音が入ってきます。

これは何の音?こんな音今までなかった!雑音だ!となるわけです。

補聴器をつけてから、音の覚え直し・リハビリが必要なわけです。

メガネはつければすぐ見えますが、補聴器はリハビリ要素が強いので、自分のものになるまで日数を要します。

そしてその日数は、補聴器をつけた時期によって異なります。

軽度難聴の時点で補聴器をつけられた方は、覚え直す音も少ないので、慣れるのに時間はかからない方が多いです。

高度難聴の時点で補聴器をつけられた方は、覚え直す音が多いので、雑音に感じる音がそれだけ多いです。つまり慣れるのに時間がかかります。

 

「補聴器は、もっと聞こえなくなってからでいいわぁ~」

 

と仰る方がいらっしゃいますが、難聴がすすんでからつけると後々苦労します。

最近、難聴と認知症の関係性についても発表されました。聞こえない状態を放置すると脳に刺激がいかず、認知症に繋がる可能性があるとのことです。

今の補聴器はかなり精度もあがっているので、入ってくる騒音をなめらかにする機能がついたものもあります。

そのような雑音抑制機能が強いものは値段が高いです。お求めやすいものは雑音抑制機能が弱いので、騒音の多い環境で装用したい方はやはり上のクラスのものの方が良いですね。ちなみに一番高いものだと片耳50万くらいします。補聴器は精密機械であり、毎日使用するわけですから耐用年数は短く5年ほどとなります。汗が多かったり、耳垢湿性だったり、メンテナンスをサボる人はもっと短くなります。


まだまだ書きたいことはありますが、今回はここまでとします。

 

以上!

大抵の嫌なことは大抵どうにかなる

こんばんは。

がーなです。

 

今日は、嫌なことって案外その時になってみたら大したことない場合が多いよって話です。

 《目次》

 

〜はじめに〜

 

前回の記事にも書きましたが、会社を退職しました。

 

先日、その退職した会社の送別会が開かれました。

 

もちろん、送別されるのは私です。

 

それともう1人、40歳前後の先輩も退職されたので、2人分の送別会でした。

 

私はこの送別会が嫌で嫌で仕方ありませんでした。

 

どれくらい嫌だったかというと、開催1週間前から塞ぎ込むようになり、当日は深呼吸をしてなるべく直前まで考えないようにしていないと、平静を保てない状態でした。

ちなみに送別会は、退職日から約1ヶ月後の開催でした。

 

こんなに嫌だった理由は、

  • 配属先が私を除き3名で、毎日関わるのはこの人達だけだったのにも関わらず、送別会は数回顔を合わせただけの他エリアの社員が約50名来る。
  • 私が辞めたことで、異動になった先輩がいる。その先輩は元いた場所がとても気に入っていた。
  • 勤務エリアが人手不足で、1人辞めるだけでも迷惑がかかる。
  • 参加者全員の前で軽いスピーチをしないといけない。
  • 気まずすぎて飲み会中に話すことがない。
  • 会社の飲み会は毎回くじ引きで席が決められる。仲の良い人と近くになれるとは限らない。

 

以上のことから、本当に憂鬱でしかありませんでした。

 

誰も私が辞めることを惜しんでる人なんていない、むしろ辞めたことを恨まれてるだろうと予想される送別会……

 

地獄だ。

 

そう思っていました。

 

〜送別会当日〜

いざ送別会当日、重い足取りで会場へと向かいました。

 

到着してみると、くじ引きで決まるはずの席が私(ともう一人の退職者)だけ決められていました。

 

私の席は、同期の女の子2人に挟まれ、向かい側にもう1人の退職者の先輩が配置され、明らかに居やすいよう配慮された席でした。

 

どんな飲み会でもそうだと思いますが、最初は食事を楽しみ、自分の席の近くの人と会話をします。

 

サイドが話しやすい同期だったのと、向かい側に同じ境遇の退職者の先輩が居たため、過ごしやすかったです。

 

酒が進み、中盤頃から決められた席から移動して各々動き回るタイムに突入しました。

 

あまり話したことのない先輩も話しかけに来てくださったり、後輩が挨拶に来てくれたりと、その場から動かなくても手持ち無沙汰になることはありませんでした。

 

私のせいで異動になった先輩は話しかけに来てはくれませんでしたが、私が辞令を出したわけでもないですし、今日で会うのは最後だからわざわざ気まずい人のところに行く必要もないだろうと思い、私から話しかけに行くこともしませんでした。

 

終始なごやかな雰囲気ではあったので、退職のスピーチも短く簡単に済ませ、無事に送別会を終えることができました。

 

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〜おわりに〜

憂鬱だったことも、終わってみればあっという間だったな、と思うものです。

 

行きたくない〜

憂鬱〜

吐き気がする〜

行くなら(するなら)死んだほうがマシ〜

 

みたいな場面って、生きてる限り何度かぶち当たります。

 

私も今回の送別会がそうでしたし、思い返せばこれまでもありました。

 

でも、そのほとんどの場合が、「終わってみたらそうでもなかった」ということが多いです。

 

送別会じゃないにしろ、これから嫌なことが控えてる方の希望の光となりますように・・・

 

 

 

会社、やめます。

はじめまして、がーなです。

 

突然ですが、明日仕事辞めてきます。

 

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新卒で入社し、正社員として3年間勤めた会社を、明日で退職します。

 

今までの人生を振り返る機会かなと思い、どこかに書き残したかったので執筆します。そのため完全自己満足な内容となります。

 

長文嫌いな人や、私に興味がない人はツマラないし多分イライラする内容だと思うので(笑)ブラウザバックでお願い致します。

 

まず、
私がこの会社に入社した動機から。
時は平成16年、中1にまで遡ります。

はい、
もう既に長くなる気しかしないですね。

  • 学生時代編
  • 社会人編
  • 今後の展望

に分けてお送りします。

 

繰り返しますが、興味のない方はブラウザバックで。笑

 《目次》

  


〜学生時代編〜

 

中1の時に、大好きだったひいばあちゃんが亡くなった寂しさから、「お年寄りの中に行けばひいばあちゃんに会えるかも?」という意味のわからない理由で、中2の職場体験では、デイサービスの施設を選択しました。

(…余談ですが、その施設には本当にひいばあちゃんの生き返りかと思うほどクリソツな方がいらっしゃって、自分の直感もあながち間違いではありませんでした)

 

その職場体験の経験から、お年寄り好きに磨きがかかり、今では無類のお年寄り好きです。

 

道端でお年寄りをみかけるとニヤケてしまったり、無駄に話しかけたり、Twitterで可愛いお年寄りの画像を探したりと、私をよく知る友人の皆さんには呆れられていますw

 

それほどお年寄りが好きなので、就活の時は福祉関係を中心に企業を探していました。

 

「それならそもそもなぜ大学で人文学部に入ったよ???」

 

という話になりますが、高校時代に出会った歴史の先生の影響から、お年寄りと同じくらい日本史が大好きになってしまい、進路選択時に天秤にかけました。

 

今でしょ!」で有名なとっても士気と無駄に学費が高い塾に通っていたので、とりあえず国公立大に受かりたいという今思うと何の意味もないプライドがありました。

 

そこで、前期・後期の入試に加えて、センター利用の推薦入試がある学部を受けることで、人よりチャンスを一回増やす作戦を取りました。

 

今でしょ塾のスローガン

「夢は大きく、目標は高く!」

をカチ無視し、

 

模試A判定で、推薦合格者枠の多い安全圏を選んだ、戦意喪失した兵士のようなクソな人間でした。

 

そんなことから、センター試験でT大に受かったため前期後期は受けられず、クラスメイトより早く大学進学への切符を手にしました。

 

ちなみに高校入試も同じ感じで安全圏を選んだクソでした。

 

私は人生で一度も戦ったことがないんです。常に安全な道ばかり選んでしまう。ずっとそんな自分がすっごく嫌いでした。

 

そうして、大学では福祉ではなく歴史を学ぶことになりました。

 

大学3年時に晴れて就活生となりました。皆さんお気づきかと思いますが、

 

歴史関連の就職先などありません。

 

学芸員という道もありますが、歴史は好きだけど博物館とかあんまり興味ないんですよね私。

 

あとは歴史の先生という選択もありますが、

 

万が一ヤンキーのいる学校に配属されたら耐えられない。

 

というヤンキー中学卒の人間が抱きがちな不安感がずっと拭いきれず、教職関連の授業は最初から受けませんでした。

 

残された道はただ1つ、

大学入試時に、福祉or歴史でふるいにかけられ落とされた福祉の道を、再び復活させるしかない!!!

 

そんなことから、福祉関係の仕事を探していたわけですよ。

もちろん現場の福祉施設の説明会も行きましたが、

 

「なんで国公立大の就活生がいるの???」

 

みたいな空気感だったのと、私自身も体力ないし(腕立て伏せ1回もできないし)無理だな・・・という感じで選択肢から外しました。

 

福祉用具・医療機器メーカー中心で探していたんですが、

 

え??
これ、お年寄りと全く関わらんくね??

と、途中で気づいたのでそこも除外。

 
「案外、福祉系ってないもんだな〜…」

と途方に暮れていた矢先、
運命的に出会ったのが今の会社です。


補聴器を売る仕事 かぁ・・

これなら私にもできるんじゃね??
接客はバイトでしてきたし、昔から愛嬌だけはあるから大丈夫じゃね??

 

しかも、お年寄りと関われるよな?!?!

 

という単純な考えから、内定をもらう為に奔走し、見事勝ち取りましたーー

 

 

〜社会人編〜

 

そして3年前に、
心躍らせながら入社したのがこの会社。

 

入社する前のイメージは、

  • 補聴器は好きなの選んでもらって、お金もらってはいサヨナラ〜だけのカンタンなお仕事
  • 可愛いお年寄りを毎日愛でることができる

この素晴らしきプラスイメージは、序盤でいとも簡単に崩れ去りました。

 
まず、

  • 補聴器メーカーが何社もある
  • 各メーカーで器種が何十種類もある
  • 性能・値段はさらに分かれてる
  • 約2年スパンでモデルチェンジするのにも関わらず、現行モデルに加え古いモデルも持ち込まれる

 

これ、全部覚えんなんの??という恐怖。

 

さらに仕事内容は、売ることがメインかと思っていましたが、月に100回以上の接客のうち、8割は別の仕事です。

 

メンテナンス・音響調整・聴力測定・効果測定・型取り・耳鼻科訪問・Dr.への報告・自宅訪問・福祉支給申請手続き・電話対応・補聴器以外の医療機器の取扱、それに加え売上処理や棚卸、業者への卸など事務作業もあり、とてもじゃないけどお年寄りとゆっくり会話する時間なんてなーーーーーい!!!!!

 

何より一番衝撃だったのが、配属後すぐに直属の上司に言われた

 

「お年寄りが好きで、福祉の心を持っていたらこの仕事は出来ないよ」

の一言。

 

なあぁああぬぅううぅうう!??

 

無償の愛を注ぐ福祉の心とは違い、

有償の愛だからです。

 

補聴器は安くて片耳5万、一番ランクが上のもので片耳50万ほど。

 

それを、年金暮らしのお年寄りから頂くわけです。

 

補聴器は、基本的に両耳つけて頂くのが
一番効果が高いです。※例外あり

 

「高いし可哀想だから」勧めないというのは、お客様のためにならないというのもそうなんだけど、

 

会社はお客様からの売上で成り立っている以上、利益は出さないといけない。

 

それが福祉との違いです。

 

でも実際、補聴器は医療機器ですし、必要ない人に売ることはありません。また、うちの会社はこの業界では珍しくホワイトなので、買えない人に高額商品を売りつけることはありませんでした。

 

お年寄りを助けるという点では福祉と変わらないので、このギャップはソッコー埋まりました。

 
とりあえず、お年寄りと楽しくお話しながらできるお仕事ではないということがかなり序盤でわかりました。

 

それに付随し、入社までなぜ気づかなかったんだろーということなんですが、難聴はお年寄りだけじゃないということです。

 

下は生まれたての赤ちゃん、上は明治生まれのおばあちゃんまでと、客層がまさにゆりかごから墓場までです。

 

しかも、お年寄りといっても施設にいらっしゃる方よりも、まだまだ現役で活動されている方の多いこと多いこと。

 

つまり、結構しっかりされている方が多いんですよね。

 

ということは、ちょっと頼りない仕事してるとすぐ気づかれてしまうんですよね。

 

ましてや、大金をお支払い頂くことになるので、雑な仕事はできません(当たり前)

 

そして、難聴になるということは「聞こえない」ということ。

 

今まで聞こえていたものが聞こえない恐怖。

 

…健聴者には計りしれないでしょう。

 

そのような精神状態でご来店頂くわけですから、もうね、少しのことでもクレームに繋がったりします。

 

なんかこのブログ、長くなる予感がしますね…

 

 

 

では、ここで一息。


この3年間でお客様に言われて辛かったことベスト3

 

 

 

 

第3位
「あなた、この仕事向いてないわよ。◎※×△◇〜!!!!💢」

高級な毛皮を身に纏い、来店時から常に自己中心的な発言をし、無理難題を押し付けてきた方。閉店時間を1時間過ぎて居座ってても最後に謝りもせず「あらあなた達残業ね!あははははー!」と笑って帰っていったあの人のことは忘れない。ちなみにこの方は後日、補聴器を紛失しました。神様は見ています。

 

 


第2位
「あの人(私)にやってもらいたくない。あんた(上司)にやってほしかったのに。」

これは、私がいるところで、お客様が上司に対して言った言葉です。ええ、単なる悪口ですね。適当なことやってたら言われても仕方ないと割り切れるんですが、このお客様のためにまともに仕事しててこれを言われたら結構キツイですよ。

 

 

 

 

 


第1位
「(聞こえるようなコソコソ声で私の上司に向かい)あの人(私)嫌いやわ。」

…はい、第2位とあまり変わらないですね。でも決定的なのが「嫌い」と言われたことですね。お客様を思って仕事してただけなのに…私は常に人の顔色をうかがい、嫌われないように生きてきた臆病な人間なので「嫌い」の一言でダムが決壊したように家に帰って泣き喚きました。ちなみにこの話をプライベートでした時に「(私は)(俺は)あなたのこと好きだよ☆」って言ってくれる人たちがいてくれたから乗り越えられましたね☆

 

 


…以上、辛かったことベスト3です。

 

番外編としては、クソジジイに「何でこんな簡単に壊れるんやーー!」と大声で怒鳴られたことですね。

 

その方は耳漏が出るので詰まって壊れたので、補聴器や私たちのせいではないんですが、人間ってそういう時に責任転嫁をしたくなる生き物なのでしょう。

 

他にも怒られたことはありますが、それらの言い分は筋が通っているので、ランク外です。 

 

ここまで散々、良くない面ばかりお話してきたように思いますが、

 

3年間を振り返り、
本当にこの会社に入ってよかった。
そう思っています。

 

上記で羅列してきた辛かったことや、大変だった仕事は、すべて人生経験として必要なことだからです。

 

入社してよかったこと

 

  1. 世の中には色んな身分や性格の人がいることがわかり、その対応策を学べた。
  2. 細かい気配りのレベルが上がった。
  3. 初対面でも難なく話すことができ、コミュニケーション能力が向上した。
  4. 敬語のレベルが上がった。
  5. 営業という職種だったのでプライベートで営業や勧誘をされた際に、相手の腹の中が大体わかる。
  6. 値引き交渉を沢山されてきたので、自分が値切る側になることもできる。
  7. 難聴や耳の病気に関して詳しくなったので、将来耳が聞こえなくなっても動じない。
  8. 難聴の予防策がわかるので、耳に負担をかけない生活を送ることができる。
  9. 完全に耳が聞こえないろうの方や、難聴以外の障害も持つ方と接する機会が多く、障害者に対する差別や偏見が今まで以上になくなった。
  10. 福祉制度の仕組みがわかったので、自分や家族が障害者になっても支給申請の段取りがわかる。
  11. ホワイトな企業だったので基本的に残業がなく、アフター5の有効活用ができた。
  12. お年寄りが可愛い・面白い発言を多々してくるので、面白い話して!と友人に無茶振りされても対応できるネタが増えた。
  13. 社員旅行でハワイに2回連れていってもらえたので、海外や国際交流の素晴らしさを知った。
  14. 一年目の時に、新入社員研修で毎月名古屋に行っていたので、都会で行動する力が以前よりついた。

 


…枚挙に暇がないほどです。

 

唯一心残りを挙げるとすると、3年間毎日顔を合わせていた配属先の上司・先輩と全く仲良くなれなかったことですね。

 

人間、どれだけの期間一緒にいるかではなく、どれだけコミュニケーションがとれたかが重要ということがよく分かりました。ただ、これも大きな学びですね。

 

ここで3年間働けたことは、私の人生において本当にプラスでしかありません。

 

これまで接客させて頂いた方々は、
三千人以上。

これまで販売した金額は、
◯千万円。笑

 

本当にようやったな〜という感じなんですが。

 

じゃあ、何で辞めるん?
って話なんですが、それは薄々みなさんに気づかれていると思います。

 

ええ、
他にやりたいことができたからです。

 


〜今後の展望〜

 

最初は仕事が辛くて辞めたいという時期もありましたが、

 

今は、このまま同じことの繰り返しで定年を迎えたくない。と思ったのが、辞める理由です。

 

私は人生で一度も戦ったことがない、そんな自分が嫌いだと、先ほど書いたと思います。

 

これからは安全圏ではなく、無理かもしれないけど本当にやってみたいことに向かっていきたいです。

 

有名なブロガー、イケダハヤトさんの「いつまで東京で消耗してるの?」風に言えば、

「いつまで同じ仕事で消耗してるの?」

という感じですね。

 

こんなこと、大っぴらに言うのはどうかと思うんですが敢えて言います。

独身のうちにしかできないこと、いっぱいあるよ?

もしかすると頑張ればそんなこともないのかもしれませんが、確実に時間・金銭的に独身時代よりは自分に使えるものに制約が出ると思います。

 

私は器用な人間ではないので、職なし・金なし・彼氏なしの三拍子揃っている今の状態のうちに色んなことやりたいなー、と思った次第でございます。

 

予定を決めてそれ通りに動くのは、それはそれで決められたレールの上を走ることになりそうなので、どうするかは、ぼんやりとだけ決めています。

 

私は、自然に囲まれた田舎が大好きで、そこで昔ながらの生活を営むことに憧れがあります。

 

そこで暮らすスキルや知恵は何もないですし、そもそも家事全般得意ではないので、結構無謀なチャレンジといっても過言ではありません。

 

ただ、お年寄りと関わった数だけは半端ないので、地域に溶け込む努力をすればそれは叶えられるかと思います!

 

過疎地域で、お年寄りの役に立てる・喜ぶこともできたらいいなと思っています。

 

今、物凄い勢いで同世代に増えてきている、起業する人やノマドワーカーになったりはしないかな。


長期的な旅に出るわけではないので、5月後半〜少しどこかへ行っては、また月1ペースで帰ってきます。

 

自分でスケジュール組むので、今まで通り普通に遊びに誘ってくれるとタイミング合う可能性も高いので、変わらぬお付き合いをよろしくお願い致します。

 

1年を目処にして、今後どうするか決めていこうかな、という感じです。

 

本当に本当に、
長くなってしまいました。

 

これを全部読んだ方は、
相当私のこと好きですね^ ^

 

どうか、
これからもそのまま、好きでいてくれるとうれしいです…笑

 

後悔しない人生を送りましょうー!

ではでは!